夏の思い出 ①
「ユウ君が、夏休みの自由研究で川の生き物を調べるから、お願いね。」 と、娘から頼まれた。
「お得意の分野だからいいでしょう。」 と、おまけの一言もあって張り切らざるをえない。
小3の妹も連れて、とりあえず、近くの
田川に行ってみることにした。
最初は 大正橋の下流で、川に下りやすい処を探して。
生き物は、細かい目の手網で捕って、バケツに入れて。
デジカメで撮るときには、納豆の空いたケースで。
写真に撮ったら、逃がしてやる。
水際の草むらをガサガサして、手網をあげると。---
ドジョウです。
お次は、
アブラハヤか
ウグイの幼魚です。
小さすぎて、どちらか分かりません。
ちょっと気持ちの悪いヘビトンボの幼虫です。
この鋭いハサミで何を食べているのでしょう。
ハグロトンボ(オス)です。 メスは 羽の先に白い点の模様です。
これは、ハグロトンボの幼虫です。 なんとなく成虫の形に似ています。
シジミと
カワニナです。
どちらも、貝殻の状態で中身は入って
いなくてとても小さいのです。
でも、シジミが田川にいると言うことが
貴重なのです。
図鑑で見ると、
マシジミと言い、
食用に売っている汽水域のものとは違う
種類なのです。なんとか、生息している
ところを探したいと思い、こちらが夢中に
なってしまいます。
これは、クロカワムシ 釣りのエサに良いのです。
本当の名前は、ヒゲナガトビケラでした。
そのほかにも、この田川にはホタルがいて、6月下旬にはゲンジボタル
7月にはヘイケボタルが見られ、地元の人たちは、大切にしているのです。
子供用の釣り場には、漁協で小型のニジマスを放流し、ヤマメもいるのです。
小学生でも釣りを楽しめる場所を用意してあるのです。
それでも、私たちの子供のころとは、川の姿は大きく変わりました。
コンクリートで護岸され、川に下りることも難しいので、
大人がついて行かないと危ないのです。
それに、年中 カワウやサギ類に攻められて、産卵できる大きさの魚は
ほんとうに少ないのです。
そんな環境でも、いつの間にか生き物たちが復活していることに
驚かされるのです。
ささやかな自然ですが、いつまでも魚や虫たちの棲家でいてほしいです。
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